ユーザーに有益でゴールに導く記事を書こう。ポイントはペルソナと検索キーワード。

SEO対策ライティング講座の第2回は、ユーザーに有益でゴールに導く記事を書けるよう、ペルソナと検索キーワードについて学びます。
ユーザーにとって有益な記事であり、なおかつ、執筆側にとってはユーザーをゴールへ導く記事であることを考えていきます。
第1回でSEO対策について学んだとおり、ユーザーにとって有益であり、満足・納得してもらう記事でないと検索上位に表示されませんし、たとえ読まれたとしても途中で離脱されてしまうことも。
そして、ユーザーが有益と感じ、満足・納得してもらえると、「この人の話をもっと聞きたい・読みたい」「この人の勧めることをしてみようかな」「この人にお願いしたい」などの行動につながります。
そんな記事にするために、まず考えるペルソナとゴール設定、そして検索キーワードについて考えていきましょう。

ペルソナとは?

『ペルソナ』とは、提供しているサービスや商品を最も必要としているであろうユーザー像です。
マーケティングにおいて、『ターゲット』という言葉もよく聞くと思いますが、ペルソナは『ターゲットの中のひとりを具現化したもの』というイメージです。
例えば、家計相談をサービスとしている教育費に詳しいファイナンシャルプランナーにとって、そのターゲットは
- 教育費が必要な年代の子どもがいる
- 20〜50代の女性
- 主婦
といった項目が出てくるでしょう。
ペルソナは、さらにその中のたった一人をイメージします。例えば…
- 篠崎瞳さん
- 38歳
- 家族構成は、40歳の会社員の夫と8歳と6歳の子ども
- 住まいは、神奈川県横浜市内の分譲マンション(住宅ローン支払い中)
- 夫の年収は約800万円、瞳さんは扶養内パートで年収約96万円
- 貯蓄は有価証券を含めて約1,000万円
- 子どもは中学受験を考えていて、第一子が小学4年生になるタイミングで塾通いを始める(第二子も同様)
- 夫は登山が趣味で体力維持のためジムに通っている。瞳さんは美容に関心があり、定期的にエステとネイルに通っている。
- 子どもの教育には熱心で、興味を持ったお稽古事はやらせている。現在は、ピアノ、スイミング、英会話など。
- 現在は家計に余裕があり、家族旅行や外食もちょこちょこ行っている。
- 中学受験に向けて塾代がかかるのと、受験に合格して希望の私立学校に行くとしたら、現在の生活のままでやっていけるのかどうかが気になっている。
このようなイメージです。かなり具体的ですよね。まるで、2軒隣のご家庭の奥さまみたい…と、特定の人物まで思い起こせるような内容がgoodです。
ペルソナの重要性
では、なぜペルソナを考えるのでしょうか?

それは、多くの人々をイメージした情報発信は、内容がふわっとしたり、ブレたりして、結局、誰の心にも深く響かないからです。
例えば、先ほどの例で「子どもにかかる教育費」について記事を書こうとすると…

ターゲットの情報のみの場合
「子どもにかかる教育費は1人あたり1,000万円と言われています」というざっくりとした内容になるでしょう。もしくは、「幼稚園から私立に行く場合。小学校から私立に行く場合。中学校から私立に行く場合…」と、全部詳細に書こうとしたら読みにくい長文になったり、適切なボリュームにまとめるとして、やっぱりざっくりとした内容になってしまったりするでしょう。
果たして、前述のペルソナ、瞳さんや他のターゲットの方々は、この記事で満足・納得するでしょうか。「ふーん、そうか」や「結局、私が読めばいいのはどこだろう?」と思い、「これが知りたかった!」とはならないのではないでしょうか。
また、この記事に対する検索クエリ(検索するキーワードの組み合わせ)は、「子ども 教育費 目安」などが考えられますが、このような誰もがふと思いつくような言葉での検索は、そのジャンルの大手企業が上位表示を占めることが多いです。
実際に「子ども 教育費 目安」で検索すると、生命保険会社や銀行などの大手企業の記事が上位表示を占めています。
ペルソナに向けた記事を書く場合
「子ども二人を私立中学に通わせる場合、必要な年収とかかる教育費」や「子どもを中学から私立に通わせる場合にかかる塾の費用」など、詳細説明する記事の候補が考えられますね。
そして、このような記事に対する検索クエリとしては、「子ども 二人 私立中学 年収」などが考えられ、実際に検索すると大手企業の記事だけではなく、個人ブログも含め、さまざまな記事が検索上位に表示されます。
まり子ひとり起業でインターネット検索市場で戦っていくには、大手企業と真正面からぶつかるのは得策ではありません。
それに、上記ペルソナの瞳さんにとっても、どちらの記事の方が「知りたい」と思ってもらえるでしょうか。後者ですよね。
ターゲットの中の最も対象とするペルソナに響かない記事は、誰にも響きません。
また、「私は中学受験だけじゃなくて、小学校受験の保護者も対象なのだけど…」という場合、最もお客様の対象としている中学受験の記事が書き終わったら、小学校受験のペルソナを考えて、新たに書けばよいのです。
ゴール設定はなんのために?
「誰に対して記事を書くのか」が明確になったら、次に再確認しておくのが「ゴール」です。
悩んでいる人にただ情報提供したり、自分の意見を発信するだけなら意識することはありませんが、私たちは最終的に売上につなげることが目的です。
記事の内容は「お客様の悩みを解決したり、お客様が知りたいことを知ることができる」などの有益な情報なのですが、その先にあることは、「この記事を読んで、お客様にこちらが期待する行動してほしい」です。

例えば、上記で登場した瞳さんで考えてみましょう。
記事として書く内容は、「中学受験と私立中学にかかるお金はいくらか。そして、我が家の家計はこのままで大丈夫か」という内容なのは共通しています。
そこで、有益な内容であることは変わらないまま、ゴールが…
家計診断サービスの申し込みなら
「家計がこのままで大丈夫かどうかは、そのご家庭によりそれぞれ異なるから、ぜひ家計診断サービスをご利用ください」という流れを作ったり、その流れから「メルマガや公式LINEアカウントに登録してくれたら、家計診断サービスが50%オフ」などでサービス申し込みとリード獲得を狙うことが考えられます。
サービス申し込みを見据えたリード獲得なら
「メルマガや公式LINEアカウントに登録で、我が家の家計がシミュレーションできるワークシートプレゼント!」などで、リード獲得を狙う流れにつなげることが考えられます。
アフィリエイトなら
「中学受験の参考書」や「ライフプランニング」をテーマにした書籍の紹介や、ライフプランニングの申し込みで報酬が発生するアフィリエイトなどを狙う流れにつなげることが考えられます。
まり子途中までは記事の内容が同じでも不自然さはないですが、自分の意見を述べたり、締めの言葉を入れる際に表現が変わってきますね。
記事のテーマによっては、途中の記事の内容も変わってくることもあるでしょう。
有益な記事とはどんな記事?

有益な記事ってどんな記事だと思いますか?
- 疑問や悩みの解決策がわかること
- 知りたいことを知れること
というのは、マストですよね。
タイトルに「横浜駅周辺のおいしいとんこつラーメン屋3選!」とあるのに、ページを開いてみると「おいしいとんこつラーメンとは」や「とんこつラーメンのおいしい食べ方」などが書いてあって、結局、ラーメン屋さんの情報がなかった…となると、満足度はゼロです。ゼロどころか、「この人のホームページ・ブログは二度と見るもんか!」と思ってしまいそうですね。
では、疑問や悩みの回答があれば、大満足となるのでしょうか?
- 疑問や悩みの解決策、知りたいことについて、+αの情報が得られること
- 疑問や悩みの解決策、知りたいことについて、関連情報が得られること
があると、期待以上の内容を感じて、満足度がかなりupするのではないでしょうか。
「離婚時の財産分与の割合」について検索していて、「離婚時は共有財産を折半します」という情報が得られれば、検索した疑問の回答は得られています。でも、それだけではなく、「調停や裁判となった場合は、離婚時の共有財産は折半が基本だけど、協議離婚の場合は当事者同士が納得していれば、どんな分け方をしてもいいんですよ」と加えられていると、「え、そうなんだ!」と思ってもらえる可能性もあります。
そして、
- 執筆者の意見や見解
- 執筆者からのアドバイス
このような内容があると、記事にオリジナリティが出ますね。
さきほどの離婚の例だと、「感情に訴えるよりもデータを重視する男性も多いです。もし、夫がそういうタイプだと思ったら、”子どもがかわいそうだから…”などではなく、”今後、子どもの教育費としてこれくらい平均的にかかるから…”と見せられるデータを準備しておくことをおすすめします」といったアドバイスをプラスすることで、「このページを見てよかった!」と思ってもらえる確率が上がるでしょう。
そして、「お子様の教育費を含めた離婚後のライフプランニングも可能です。ぜひご相談ください」と続けると、記事の目的であるサービスのご案内にもつながります。
では、有益な記事を書くために必要なものはなんでしょう。
適切なキーワードはSEO対策にも記事のブレをなくすためにも必要
それは、記事を書くにあたって選定したキーワードです。

SEO対策として
前回の講座で説明したとおり、Googleがどのように検索結果を表示させるかと言うと、検索クエリ(ユーザーが検索しようと入力したキーワードやキーワードの組み合わせ)の意図を理解し、それに関連するコンテンツ(記事)を表示させるというものです。
なので、ユーザーが検索に使用するであろうキーワードを推測し、それに対応した記事を作ることが大切です。
記事のブレをなくすためにも
そして、文章というのは、思いを乗せれば乗せるほど、長文になればなるほど、内容が横道に逸れていったり、別のテーマが加わってきてしまったりします。
そうすると、ユーザーにとっては、「あれ?知りたかった内容が途中から変わってしまっていて、結局わからなかったな…」と不満を残してしまいます。
しかし、書き始める前にキーワードをしっかり選定しておくことで、「このキーワードを意識して書く」となり、話が横道に外れたり、別のテーマが加わってくる可能性が大きく減ります。
どのように選定する?

例えば、ペルソナで例に挙げた瞳さんのパターンで考えてみましょう。
記事のテーマは、「子ども二人とも中学受験を考えていて、受験にかかる費用がどれくらいか、我が家の収入で足りるのかを知りたい」とします。
上記テーマの場合、「子ども二人」「中学受験」「費用」「収入」や「どれくらい」「足りる」などが挙げられます。
このキーワードがないと、記事のテーマが成り立たないものをピックアップします。ここでは、メインキーワードは「中学受験」ですね。
メインキーワードがあまり一般的ではない単語の場合、その1キーワードでも適切な情報が出てきますが、複数のキーワードを組み合わせて検索する場合が多いです。そのほうが、より自分の探している情報が得られる可能性が高いからです。
ホームページを作成して間もなく、記事数も100記事以内であれば、3つかそれ以上のキーワードの組み合わせを狙うのがよいでしょう。
そこで、メインキーワードに続き、ユーザーが検索で使うであろう関連キーワードを考えます。キーワードの選び方には、さまざまなツールを用いた方法がありますが、ここでは無料で一致度の高い方法を使います。
- ラッコキーワードを開き、メインキーワードを入力して検索します。(例えば、”中学受験”)
ラッコキーワードはこちら - すると、メインキーワードに関連したキーワードの一覧が表示されます。そこから、今回のテーマに合うと思われるキーワードの組み合わせ(検索クエリ)を選びます。(例えば、”中学受験 塾 費用”)
実際にSTEP3でピックアップしたキーワードの組み合わせ(検索クエリ)を使ってGoogleで検索してみましょう。そして、検索してみて上位表示されている記事のタイトルとディスクリプション(タイトル下に書かれている記事の概要)が、今回のテーマと方向性が同じかどうか判断します。
もし、他の検索クエリと比較する場合は、検索結果が表示されている画面中腹に『関連性の高い検索』という欄があり、言葉をずらした検索クエリが表示されています。その中から選んだり、また、STEP3に戻ってキーワードを選び直したりしましょう。
このようにして、SEO対策のためにも、記事の内容にブレが生じないためにも、キーワードを選定します。
もっとしっかりとキーワードを選定する場合、メインキーワードやキーワードの組み合わせの『検索ボリューム』も考えます。検索ボリュームというのは、「Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードが1ヶ月間にどれくらい検索されたか(回数)」のことです。
検索ボリュームは、「0〜100」をスモールキーワード、「100〜1,000」をミドルキーワード、「1,000以上」をビッグキーワードと分けて考えていて、ホームページのアクセス数などが多くなればなるほど、スモール→ミドル→ビッグと狙っていきます。
検索ボリュームを調べる無料ツールとしては、Googleが提供しているキーワードプランナーなどがありますが、この講座のタイミングでは、そこまで考えなくてもよいでしょう。
検索ボリュームをツールを使ってリサーチする時間を、ユーザーが検索するであろう3つ程度のキーワードの組み合わせで上位表示を取れる記事を増やして、アクセス数の増加を図ること使う方が近道です。
広告に頼らずWeb集客するためのコンテンツ(記事)づくりは、質の良い記事を継続して生み出し続けることが大切です。がんばりましょう!
次回は、この選定したキーワードを使って、ライバル記事のリサーチと文章の構成を考えていきます。

